フラワーショップテラオ

昨今、世の中を騒がせている自殺について。

個人的な想いを綴りたい。

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この世に生を受け、成長していく過程で

世の中にうまく順応できなくて

人と違った生き方を選択する人も多いと思う。

人それぞれで、決まった生き方　とか、

正し生き方　とかよくわからないけど、

弱き者や少数派を、大きな力でねじ伏せるなんて、

私は許せない。

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私は花屋になる前、

「教える」という仕事をしていました。

いじめは、いつの世にも起こります。

子供だけでなく、大人の世界でも起こります。

『いじめ』というフレーズを聞くたび、

思い出してしまう　ある一人の少女がいます。

その時に体験した悲しい話を思い出したので

その時に私をたよってくれた、少女の話をします。

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彼女は当時１２歳、小学６年生の女の子でした。

両親と弟と彼女の４人家族。

姉・弟、仲良く私のレッスンに通っていました。

ある日、教室で子供たちが来るのを待っていると、

その少女がレッスン時間よりもかなり早くやってきました。

「あれ、早いね。」　と聞くと、

「今日、学校、行ってないんだ。｣　と、彼女。

「へぇ、どうしたの？体の調子でも悪いの？｣と聞くと、

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

黙ったきりでした。

でも、

少し時間がたつと、

「私ね、学校で嫌われてるんだ。｣と、言うのです。

（一生懸命、勇気を出して話してくれたんだ・・）

そして私は、

「お父さんや、お母さんには相談したの？」と聞くと、

「ううん。」と、言いました。

「このこと、ご両親に話してもいい？」と、聞くと、

「・・・・・・・・・いじめられてるの親に知られるのはイヤ。

だって、私がこんな風（いじめられっ子になっていること）なの

親に知られたら、申し訳ないもん・・・・。」

１２歳の子供が、親を思うんですよ。

自分の今の状況を、親に対して「ごめんなさい」って。

それでも　彼女を説得し、

レッスン後にお家に電話をする約束をしました。

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「でも、学校へは行けなかったけど、ココへは

来てくれたんだ！ありがとうね。」

「うん！」と言って、彼女は私のレッスンを受けて、

帰宅して行きました。

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実際、彼女のご両親とお話すると、

彼女が、学校へ登校していないことに

気付いておられました。

でも、彼女が親に話せなかった、

いじめの内容については、知らなかったようです。

いじめの内容・・・・って、

トイレに入っていると、個室にバケツの水を上から

浴びせられたり、

プリント類を前の列から順番に配布するとき、

彼女に触れないよう

「バイキンに触ったら、ビョーキうつるしね。｣と、

プリントを床にわざと落としたり。

上靴に画びょうを入れたり、ゴミ箱に隠したり、

給食の中に雑巾を絞った水を入れたり・・・。

まだまだ書ききれないほどの

たくさんの嫌がらせをされていました。

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彼女自身、いじめられている自分のことを

親に知られたくなかった・・と言いました。

じゃ、誰に相談するの？

先生？友達？両親？

今回は、偶然にも私が相談相手になることができました。

そして、彼女は学校とも相談をして、

結局、卒業後は地元の中学ではなく、

私立の中学校へ進学しました。

『ここでの私のことを、知らない人のところへ』

彼女の選択は、自殺ではなく、

新しい場所で　生きる道を選んでくれました。

今も思います。彼女が死ななくて本当によかったと。

でも、本当に、知ってもらいたい。

いじめられてる子は、一生懸命我慢してるの。

「ヘーキだよ。」って、取り繕ってる。

SOSを発信してるけど、周りは気付けない。

特に自分の身内や、親しい人間には、

自分のいじめを知られたくないんだって。

だって、彼女が言っていました。

『お父さん、お母さん、こんな私でゴメンナサイ。』って。

子供が親に対して、

『申し訳ない』って、思うんだよ。

こんな私・・・・・いじめられててゴメンナサイ。

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本当に理不尽な世の中です。

大津の少年も、

いじめの仲裁に入った担任に「大丈夫。」と、

何度も返答したと言います。

そして、いじめられてる相手のことを

「これからもトモダチでいたいから・・・。」と、

答えたそうです。

それでも最後の最後に選択したのは『死ぬこと』。

自分の通う学校が見渡せる、

自分が住んでいるマンションの１４階の手すりを越えた。

無言の抗議。

悲しすぎます。

そんな優しいこの少年に　花を手向けてあげたい。

今回の事が、世の中に知れ渡って

真相が明らかになっても、

君は戻らない。

でも、君の真実を求めて、

世の中は動き出したよ。

君に合掌。

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