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フラワーショップテラオ（愛知県名古屋市守山区 花屋）のブログ
祖父との長い一日・・・・
2011年10月01日 8:57 PM
私の幼いころのお話
私の実家は、両親ともに自営業。
だから、大抵近くの本家へ預けられました。
４つ下の弟が生まれてからは
仕事と育児で大変だった母は、
なぜだか分からないけど、
私を父方の祖父に預けました。
でも、祖父は、いつもお布団で寝てばかり。
（病気で伏せっていたんです・・）
だから私は、祖父の隣で絵本を読んだり、
家の向かいの原っぱで、野の花を摘んできたり、
そんな毎日を過ごしていました。
それでも一日中遊んでいられるわけもなく
うとうとと、祖父の隣で昼寝をすることもありました。
あの日、私はいつものように祖父の部屋へ上がり
絵本を読んでいました。
お昼ごはんを食べた後、
祖母がクスリを持ってきました。
「カオちゃん、この薬、じいちゃんのご飯が終わったら
渡してあげてね・・・・。」
そう言って、部屋から出て行きました。
ご飯を食べて、ほんの一瞬
睡魔が襲ってきました。
ウトウトと眠ってしまいました。
どれくらい眠っていたのか分かりませんが
祖父も眠っていました。
ふと傍らを見ると、
祖母が持ってきた薬が そのままでした。
「おじいちゃん、おじいちゃん。」
いくら呼んでも、祖父は目を覚ましませんでした。
しばらくすると、祖母がやってきました。
私は祖母に、
「ばあちゃん、おじいちゃん、ずーっと、ねんねしてる。」
そう言ったそうです。
そのあとは、お医者さんが来たり、
父や伯父・伯母が来たりして
慌ただしかったのを覚えています。
翌日、棺桶の中に横たわる祖父を見て私は、
「ねぇねぇ、おじいちゃん まだねんねしてる・・。」と、
つるつるの頭を撫でながら言ったそうです。
祖父の家の玄関からお庭へ、そして
門扉を出て、ずーーとずーっと先の道路まで
たくさんのお花が並んでいました。
そして、たくさんの黒い服を着た人がいました。
わたしは、祖父が亡くなった瞬間を知りません。
でも、きちんと布団を肩までかぶり
普通に眠っていたものでしたから、
きっと、急な心臓発作でも起きたのでしょうか・・。
本当に眠っているんだと思いました。
祖父との長い一日は、こうして終わりました。
幼い時って、
人の死について
受け入れる能力が無いんですね・・・
でも、祖父の話には続きがあります。
それは・・・・
娘が幼稚園の時のこと。
娘と一緒に、寝室で休んでいるとき
娘がこんなことを言いました。
「ねぇママ、天井に男の人がいてね
こっちの方をじーっと見てるよ。」
「えーっ誰よ、どんな人？」と聞くと、
「えっとねぇ、おじいちゃんでぇ、頭に毛が無いの。」
「え？毛が無いの？ハゲってこと？」
「うん、そうだよ！」
「で、その人怖い顔してるの？おばけ？」
「ううん、笑ってる。優しい顔してる。」
すぐに「祖父だ！」と、思いました。
それはきっと、ヒ孫を見にきた祖父に違いないと。
実はウチの娘、
初節句に人形屋さんへ行った時、
店内に入るや否や、泣きだしました。
そして、弟の初節句で鎧かぶとを見に行った時は
「ココいやぁー（涙）、怖いもーーん。」と
大泣きで大変な思いをしました。
娘には、何かが見えるようです。
だからきっと、祖父も我が家の子供を
見に来てくれたんだと、思います。
祖父はあの日、ホタルになったんですね・・・。
♪じいちゃんは ホタルになった
あの日、ばあちゃんはそういっていた・・
確かに 頭も光ってた
じいちゃんは じいちゃんは ホタルになった♪
タグ: おじいちゃん, おばあちゃん, ホタル, 祖父と祖母
“祖父との長い一日・・・・”には4 個のコメントがあります。
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テラオさん。。 朝から泣いてしまいましたﾖ。。
可愛い 可愛い 孫娘が側にいてくれて おじいちゃんは 穏やかに逝かれたと 思います。。
一人ぼっちじゃなかった。。
可愛いカオちゃんが 側にいてくれて。。
不思議な力を持った 娘さん。。
人形屋さんで 何を見たのでしょうﾈ・・
ちょいちょい 聞きますﾈ 子供さんが天井の方見て
「誰かがおる」という 話。。。
つたや✿さん、こんにちは(*^^)v
祖父と孫のお話・・・・切ないお話でしょう・・。
でも、祖母の時はまた違ったのよ。
挨拶に来たというか、夢枕に立った・・というか。
また別の日にお話しすることにしますね。
で、娘、霊感？第六感？あるみたいです・・。
私も少しばかりありそうで、お店の女性が見えますの。
いつも傘をさしてる、髪の長い女性が・・。
ふふふ、ホラーな話ですね。
いつもコメントありがとうございます（ΦωΦ）//
テラオさんこんにちわ☆
おじいちゃんの話超感動しました(´；ω；｀)
ワタナベは元々お年寄り愛好家なんですが、
母方のおじいちゃんがすごく良い人で、
本当に本当に大好きでした。
世界で一番優しい人間なんじゃないかと
本気で思うくらい素敵なおじいちゃんでした。
天国へ行く時も、誰もいなくなった瞬間を見計らって
こっそりと旅立っていきました。
テラオさんのおじいちゃんも、
きっと家族の泣き顔を見たくなかったんですよ！
もうなくなって４年になりますが、今でも怖い時や不安な時は
『じいちゃんタスケテー』って心で叫んでいます。
ワタナベのじいちゃんもたまに見に来てくれますように…
ワタナベさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
父方の祖父の記憶って、病床の記憶しかないんです。
祖母がすごく元気な人でしたので、
布団で寝ているおじいちゃん、それが記憶です。
祖父が逝ったとき、もしあの時、ウトウトしてなくても
私、気付かなかったかもしれません。
いつも、布団の中から片腕を出して、「エエ子や、
エエ子や。」と頭をなでてくれました。
そういう祖父でしたから、ワタナベさんが言うように
こっそり旅立って行ったんでしょうね・・・。
最近、実家の父が、祖父にそっくりになってきました。
長生きしてほしいけど、こればかりは・・・・ね。
「神様にもらった分だけは生きてね。」って、
会うたびに伝えています。
ふふっ、しんみりしちゃいました。ゴメンネ~！