フラワーショップテラオ

今日は久しぶりの雨。

日照不足と寒い春が原因で野菜が高い。

母の日のカーネーションも開花期がずれ込むらしい。

今年は、自然から「しっぺ返し」を受けているようです。

 

今日の午後、一人の男性がご来店。

「いらっしゃいませ～。」と声をおかけしました。

しばらく店内をご覧になられ（頃合いを見計らって）

「プレゼントをお探しですか？」

 

「うん、今日結婚記念日なんだけどね、４０回目の。

女房に花でも贈ろうかと思って・・・。」

「すごいですねぇ、４０年ですか。

うちはまだまだその半分にも満たないです。」

「実は、さっき別の花屋さんに立ち寄ったんだけど

（そこの従業員）誰ひとり、＝いらっしゃいませ＝って

声かけてくれなかったんだ・・・。」

「え～、お客様どちらからいらしたんですか？」

「千種区の○○ってところ。」

「あ～、２，３件花屋さんありますね、近くに。」

「うん、だけど、初めての花屋さんで、期待して行ったのに

＝俺はお客じゃなかったみたい＝だから、出てきちゃった。」

 

この後、このお客様、赤バラとカスミソウの花束をご注文。

色々なお話を伺っていて、一つ気がついたことがある。

私たちって、当たり前に花を売っているけれど、

お客様にとっては「今日が何か特別」、

だから花を買いに来られるんだよね。

傲慢にも、知らず知らずのうちに

お客様をがっかりさせてしまってはいないだろうか・・。

＝俺はお客じゃなかったみたい=

お客様にこんな寂しい思いをさせないためにも

今一度、初心に帰ってみたいものです。

 

そしてこの後、出来上がった花束をお渡しして

「ありがとうございました。またお越しください。」

と言って、お見送り。車に乗ったお客様がまたお店へ。

「俺が作ったレタスとキャベツ。」と、笑いながらくださった。

「あら～、この野菜の高い時に、ありがとうございます。」

 

そのお返しに、「花言葉は”永遠の幸福”です、奥様へ。」と

ムーンダストを１本差し上げました。

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