フラワーショップテラオ

それは、今日の午前中、

１本の電話から始まりました・・・・・。

 

「お電話、ありがとうございます、

フラワーショップテラオです。」

「あのー、お花屋さんのテラオさんですか？」

「はい、そうですが・・。」

「あのね、９月１５日のお花が届いてないの。

納品票はあるのに、花が無いのよ。」

（へっ？！もしや、配達忘れ！？）

 

 

相手の方の話だと、その伝票には

発注店は５６地区の△△花店で配達店は我が店とのこと。

青い綺麗な「手書きの」伝票に

お届け先のご夫婦の住所・お名前と

ご注文主であるお孫さんの住所・お名前が記載され

９月１５日、敬老の日、花束　と書いてある。

（ん？９月１５日、ケイロウノヒ？？）

 

確かに発注店の５６地区の△△花店さんからは

敬老の日、お彼岸の花共にご注文いただいているし

お互いよくオーダーを受発注する間柄。

でも、私、途中で気が付きました・・・。

今のPC伝票の納品票には、発注店の記載はされない。

しかも、手書きじゃない。

なおかつ、お届けした日が「９月１５日」。

 

（もしかして、ずいぶん昔の伝票なんじゃないかな？）

改めてお客様にお電話を差し上げ

伝票を拝見させていただけないかとお願いしてみると

意外にも　快諾してくださいました。

 

「こんにちは、先ほどお電話いただいた花屋ですが・・。」

一輪挿し用にと持参したトルコキキョウとスターチェリーを

「お電話代です。どうぞ！」と差し出すと、

お電話をしてくださった方の手元には伝票が・・・。

まぎれもなくPCに変わる前の伝票だ。

（さてはて、真実をお伝えしようかと迷っていると）

「わざわざ、すみませんねぇ。」と申しわけなさそうに

美味しそうな黄色いミカンを手渡してくださった。

 

私は思い切って、電話の主に真実をお話ししました。

 

１０分ほど、色々なお話を伺いましたが、

「老老介護」で、かなりご苦労されたご様子。

おうちの中を片付けていて

この「納品票」だけが出てきたのだという。

「花束が届いてないこと」はもうすでに完了。

（何年か前、ちゃんと花束はお届けしてます。

誤解のないように、書かせてもらいますね。）

 

この時、私は思いました。

ハッピーマンデーなんかいらない！

敬老の日は９月１５日のままでいいんだ！

 

敬老の日に限らず、成人の日だってそうだ。

いつからこんなに休みが多くなったの？

先人が決めた祝・祭日には、季節と決まりごとが

ちゃんとあったはずなのに、

「ハッピーマンデー」なんて体のいい休みばっかりで

私たち小売店はそれに振り回され、挙句の果てに、

日本人の勤勉さとやらはどこに行ってしまったのか。

 

お電話の主に頂いた黄色いミカンはとても甘くて、

秋の雫が口いっぱいに広がりました。

タグ: ハッピーマンデー, 敬老の日　, 黄色いミカン

“９月１５日が敬老の日だったころ”には2 個のコメントがあります。

1. 花チャン より:

   2010 年 9 月 22 日 4:59 PM

   ハッピーマンデー僕も嫌いです。でも何年か前の敬老の日のハナキューピットのケア、とても胸に来るお話をありがとうございました。

2. 55-048 より より:

   2010 年 9 月 22 日 5:46 PM

   花チャン　様
   コメントありがとうございます。
   電話だけで伝わらないことは、即実行！が、結果として
   功を奏したわけですが、今日のお電話については、
   毎年、敬老の日になると、孫から届くかもしれない何かを
   心待ちにしている、お年寄りたちの姿を垣間見た様な
   気がします。
   ＝伝票があるのに花が無い＝については、
   その伝票の日付が　９月１５日（水）　となっていて、
   偶然にも今年も、９月１５日は水曜日だったんです。
   ちょっとした「偶然のいたずら」だったんですよ・・。
   実際、個々のお店でも書類の保管は５年間くらいですか、
   うちにもこの当時のアナログな伝票は既になく、
   何年前の物なのか、ちょっと調べてみようと思いました。