フラワーショップテラオ

お客様のデータってどうやって管理してますか？

不自由なく顧客様のお顔と名前が一致してますか？

 

学生時代、教員採用試験に失敗して

「就職、どうしよっかなぁ～？」と、悩んでいた時、

ずっとアルバイトをしていた名古屋市内の

シティーホテルにそのまま就職。

（初めての就職先です）

 

そこで学んだことが「ホスピタリティ」。

その意味は、「思いやり・心からのおもてなし」。

人間社会で最低限守らなくてはならないのは「ルール」、

そのルールに「心」が加わると「ホスピタリティ」になります。

 

ホテル業は、接客・接遇サービスを主とするものですが

有名なホテルマンの中には、顧客様のデータを数千人も

保有しているといわれています。

「データ」と一言で言っても内容は様々。

顧客様のお名前は当然のことながら、お住まい、お勤め先、

家族構成、学歴、趣味・嗜好、いつ・何の目的で宿泊された・・・

などなど、たくさんありますよね。

（ベルボーイの中には、車種やナンバーまでも・・・）

 

私の上司だったホテルマンは、顧客様の好きなビールの銘柄や

接待に利用するレストランの「席」まで完璧に把握していました。

 

 

花屋に嫁いで、ホテルマン時代に学んだことは

決して無駄ではありませんでした。

お客様の「顔」「名前」「好みの色」「好きな花」等々、

店頭に　で～んと　陣取っている私には

うってつけの仕事だったかもしれません。

 

 

何年かが過ぎ、お客様のオーダーの仕方に、

[ある変化]が見られるようになってきました。

 

それは、

「以前も配達してもらった所なんだけど・・・。」とか、

「毎年お願いしているものですが・・・。」とか、

過去の注文を「リピート」してくる方が多いことに気づき、

自分が得意としていた、[お客様（のこと）を覚えている]という

作業処理能力のキャパがいっぱいになってしまいました。

にっちもさっちもいかなくなってきたんです。

 

一度ご利用いただいたお客様に、

[同じことをもう一度]書いてもらう　ことに　ちょっとだけ反抗。

[店側が知っている]　方向へもって行かなくっちゃ！　と、

とにかく　お客様の情報集めに没頭しました。

（日々の仕事が格段に増えます　(>_<)　）

 

そこで役に立っているのが　[黒革の手帳]。

手帳といっても、毎年年末に経理士事務所からもらう

黒い大きなダイアリー　なんですけど　(^^)。

（もう、１０冊になります）

 

毎年の誕生日のバラの色や本数、指定花材の予定も

スムーズにできます。

何といっても、「ここに来れば、何でも知ってるから！」と

お客様に喜んでもらえる　　それだけでも嬉しいんです。

夜のお店の　誕生祝や周年祝もちゃんと把握できます。

花キューピットのお届けも（ちゃんとデータ取ってあるので）

凄くスピーディに済ませることができます。

 

きっと、どこのお店にも、

こういう地味でアナログな作業をしている人が必ずいる。

（いるはず・・・・いると思います）

 

私の武器は、器量悪しだけど　愛想のよさ、

それと、

脳味噌いっぱいの顧客データ、そして、

「黒革の手帳」です。

 

もし、

わたしが

突然

入院したり、

もし、万が一の事があったら

脳味噌いっぱいのデータは

消去されます。

「黒革の手帳」だけは、置いていってあげる・・ネ。

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